「お友達」と「恋人」の境界線。
どっから引っ張るんだろう?
キッカケ。
…沈黙が痛い…。
「好きなコ、いるの?」
って聞きたい。聞きたいんだけど、空気がぴりぴりしてる。
「…。」
向日はさっきから一言も話さない。
なにか言いたそうにこちらをちらりと見ては、唇を噛んでまたそっぽを向く。
さっき、いきなり向日に連れられて部室に入ったんだけど、
それから10分以上、こんな調子。
「あの…さ、向日。」
「…何?」
随分後になってから、答えが返って来た。
「私さ、向日にちょっと聞きたい事があるんだけどさ。」
「…オレも、に聞きたい事があるんだけど。」
「じゃ、じゃあ、向日先に言ってよ。」
促すと、向日は俯く。
言い辛いことなのかな??
と、急に勢いよく顔を上げて、
「は、誰が好きな訳!??」
「はっ!!??」
あまりに唐突な問いに、唖然としてしまう私。
「なっ、なんでそんな、急に…。」
「答えられないんだ、まあ仕方ないよな、オレが聞く義理なんてないわけだし…。」
「ちょ、ちょっ、ちょっと待ってよ、向日!!」
向日は感情が高ぶると、1人突っ走っちゃう。(それで忍足も苦労してるみたいだけど。)
「じゃあ、誰が好きなんだよ!!」
「わっ、私は、向日が好きっ!!」
つい、口走ってしまった台詞。
向日も、私も言葉が出なくて黙り込む。
さっきのぴりぴりした沈黙じゃなくて、混乱しすぎたせいの、沈黙。
「…マジで?」
「…う、うん…。」
なんだか、妙に照れくさくなって下を向くと、
「…じゃあオレ、騙されてたって事…?…ばっかみてぇ…。」
「あっ、あのさっ!!わ、私も聞きたいんだけどっ…向日の、好きな子って誰なの?」
「………。」
「…ホントに?」
「ウソ言ってどうするんだよ!!」
何がなんだか、わかんなくなってきちゃった。
私達はもう一度話を整理して、考えることにした。
「オレが長太郎、は忍足に相談して、二人ともガセネタ掴まされて、
こうなった…って事か。」
整理すれば、簡単な話。
二人とも深い深ぁ〜いため息をついた。
「にしても、はどんな事言われたんだよ。」
「なんか、向日は他に好きな子がいるっぽいって…。」
「なっ、そんな訳ないだろ!ったく、忍足のやつっ!!俺はずっとが好きだった
んだからな!」
「う、うん…。…で、向日は?」
「オレは、が他の男とデートに行ってたって聞かされて…そんな訳ないとか思って
たのに、ついつい疑っちまって…。」
「いいよ、もう、誤解は解けたんだし。」
と、そこでふと、目が合う。
なんだか照れくさくなって、またそっぽを向く。
「なぁ、。」
「何?」
「って呼んでいい?」
「うん、いいよ…じゃあ、岳人って呼んでいい?」
「もちろん。…でさ、今度…。」
デートしよ。
私はその言葉に、にっこり笑ってOKした。
友達、から恋人に。
キッカケは大変なものだったけど。
今から引かれる境界線。
私は、向日 岳人の彼女になりました。
☆☆EPILOGUE☆☆
忍足「なんや、上手く行ってるやんなぁ。オレがあそこでけしかけんでも、
岳人が暴走してくれたわ。」
鳳 「なんにせよ、上手く行って良かったんじゃないですか?」
忍足「まあ後で、岳人からのグーパン覚悟しとった方がええことは確かやな。」
鳳 「え゛っ…。」
忍足「憎まれ役なんてそないなもんや。」
鳳 「いつも大変なんですね、忍足先輩…。」
忍足「まあな。」
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後足掻き
…………はっ!!遠い世界へ行っていたわ!途中でデータ消えるわ、駄文だわで…。
瞳ちゃん、マジでゴメンナサイ。向日はムズイ。むしろ忍足が書きやすい(汗)
向日好きには好きだけど。このネタは絵で書くと面白いかもだけど、私に絵は書けない!
(大宣言)ゴメン、文才以上に画力がないのだ…。ダメダメ自分☆
修行します、氷帝人。ルドならパーフェクト…(月堂にスカッドサーブが当たった!!!
お返しに月堂はスカッドミサイルを発射した!!←いけません。)
2003・1・14 月堂 亜泉 捧
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