幾度、涙を流したでしょう。
貴方に恋い焦がれて
貴方と私を遮る海の水を汲み取っては、
そうっと流し捨てるのに、
広い海の水は減ることもなく、
貴方との間を裂く。
幾千粒の涙を流した?
分からないくらいに落ちた雫は胸に沁みて、また新たな雫を引き結ぶ。
どうすれば逢える?
貴方のためならば、全てを失い、全てを敵に回しても、死さえも厭わないのに。
どうして見えぬ海の向こうの人?
その瞳に私を映して。
その唇で私の名を呼んで。
それだけでいい。
その腕に抱かれたい。
貴方の側に、永久に…
その願いは、叶うことはないからこそ、また再び涙を流す。
私の重き罪、原罪は、貴方を愛したこと。
そして、その罰は、
永久に叶うことのない愛に苦しむ事…。
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