心の変わるとき

 

 

私は最近、非常に困っています。

何ってそれは…話せば長くなります。

 

 

 

ぶっちゃけ説明面倒です。

 

 

 

 

ま…悩みの種はすぐ来るでしょう。

 

「また上手くなったんじゃない?。」

「そう?ありがとう。」

 

箏曲に興味のあった私は、部活に箏曲部を選んだ。

部員は少なめだけど、みんな一生懸命やってる。

 

、お客様ー。」

 

来・た!

 

ちゃん。いい加減了承しようよ。」

 

にっこりと天使の笑みを浮かべる悪魔っ子不二。

 

「ちゃんづけしないでくれるっ!?」

「先輩も強情っすね」

 

可愛い生意気君のリョーマが不遜な態度。

 

「そっちが強引なの!私はやらないってば」

「いいじゃーん。もう練習しちゃってるんだからにゃー。」

 

猫語の垣間見えるお調子者菊ちゃん。

 

「それとこれとは話が別でしょ!?」

「いい練習にもなると思うけどな。には腕の力が足りない。」

 

いつの間に私のデータなんて取ったんだか。半ストーカーだと思う乾。

 

「何度も断ってるでしょ!ダメなもんはダメなのっ!」

 

私は市のバドミントン部に所属しているから練習が必要、なんだけど。

箏曲部に入っているおかげで練習不足。

だから、昼休みにテニス部に許可をとって、練習させてもらってて、それで…

 

「なかなかいい筋持ってるねぇ。テニス部に入らないかい?」

 

で。何でかみんなに大賛成されて。でも私は箏曲部が大事なのよ!

 

?」

「あー、ごめんごめん。今行くよ。」

「それはいいんだけどね。そんな所で立ち話も何だから入ってもらったら?」

「え゛。」

 

自分でもここまで嫌そうな声が出るとは思わなかったわ。

「いえ。テニスコートからでも聞きますよ」

 

結構よ、聞かなくて!

 

「え、先輩が弾いてくれるンすか?」

「ふしゅ〜〜。」

 

桃ちゃんがご機嫌で来たかと思えば、海堂までやってくる。

仲悪いくせに息はぴったりなのよね。

 

さんは凄く上手いからね。手塚も来たら?」

「だが……。」

「手塚、今日ぐらいはいいじゃないか。」

 

タカさんが来て手塚を呼ぶ。大石まで容認するし!

つか、これ以上ギャラリーを増やすなっての!テニス部レギュラーめっ。

あんたら練習は要らんのかい、大会近いんだろー!?

 

、リラックス☆」

 

うわーん、も他人事だと思ってぇ!

仕方ないなあ。日頃の練習の成果みせるっきゃないっての?

 

張られた弦に手を添えるだけで、急に精神が落ちついていく。

水の中をたゆたうような、不思議な感覚。

やっぱり、好きなんだなあ…って自覚する時。

 

 

ビイイン!!

 

 

一瞬、何が起こったのか分からなかった。

ただ、回りの人の顔色が一斉に変わって。

 

「きゃああっ!!」

 

という甲高いの叫びが聞こえて。

ふと手元を見れば、切れた弦に滴る私の赤い血。

 

…そこから、記憶は切れた弦のようにぷつんと途絶えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん……。」

 

目に見えるのは優しい白の色。

独特なアルコール消毒液の匂い。

手触りのいいシーツの感触。

 

「保健室…?」

 

ひょっとしてひょっとしなくても私、自分の血を見て倒れたって事?

うーわ、我ながら情けない…。

 

「あーっ、ちゃんが起きたぁーっ!」

「わああっ!!」

「英二、さんは今目が覚めたばかりなんだから…よせよ、そういう事は。」

「そうだよ、英二。」

「う…分かったよぉ。ちぇーっ。」

 

何となく、大石も不二も黒いモノが出てた気がする…気のせいだね。うん。

 

「大丈夫か?。」

「あーうん。まあ。」

 

手塚から心配の台詞を聞くと微妙な心境。(失礼?)

桃ちゃんはホントに焦ってたらしい顔をして、

 

「マジビックリさせないでくださいよー。」

「ごめんね桃ちゃん。でも私だって倒れたくて倒れたわけじゃないんだけど。」

「…腕。…大丈夫なの?」

「さあ。私としては平気っぽいんだけど。」

 

リョーマが私の腕を見ながらぶっきらぼうに言う。

 

「でもあんまり無理しない方がいいよ。」

「ふしゅ〜〜。」

 

タカさんの台詞に賛同する(?)海堂。でも自分としては平気だと…。

 

。どうやら弦が切れたのは張り過ぎが原因だったみたいだ。

 いつもより3.8ミリ程度張りすぎていた。」

 

うわ…あんたいったいどこまでモノを調べりゃ気が済むのよ、乾…。

 

、もう大丈夫?」

。うん、平気だよ。」

「あのね、今先生が言ってったんだけど、しばらく動かない様にって。傷口は全体的に

 見ると浅いけど、広い範囲で切ってるから、部分部分深く抉られてて、すぐに傷口

 開いちゃうんだって。」

「うええ!?」

 

ちょっと待ってよ、バドミントンの試合までそう日がないって言うのに!?

マズイじゃん!?出られないとかだったら私泣くよ?マジで!!

 

、テニスの試合だったらまだ先だよ?」

「…そうだな。」

「はあっ!?」

 

あんたら、この後に及んでまだ言うか!?

 

「私はテニス部には入らないって何度言ったらわか……ッ〜〜〜〜!!!」

 

激痛が走って私は手を抱えてうずくまる。

 

「ほら、だからあまり動かさないでって…。」

「……。」

 

ちょっとだけ、今気が変わったかも。

 

「…応援ぐらいなら行ってあげるよ。テニス部の試合。」

「マジで!?ちゃんやっさしーい!大好き!!」

「わーっ、ちょっと!!」

「こら、英二!」

 

「でもっ、私はバドミントンの試合にも出るしっ、筝曲部も続けるんだからねッ!」

 

私の気が変わった理由なんて、とっても単純。

こんなにたくさんの男達が、私の腕の調子1つで一喜一憂したりするのがバカっぽくて、

…愛しくなって。

なんか、喜ばせてあげたいな、なんて思ったりして。

 

 

 

 

これって、根負けになるのかな?

 

 

いや、勝ち負けじゃなくて。

 

 

 

 

 

 

なんか、別のものが芽生えたことにしておこう、うん。

 

 

 

 

 

 

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後足掻き

まとまらないっ!まとまらないっ!(殴)逆ハーはやっぱりなんか駄目な雰囲気漂いすぎ。

リクしていただいたHARUさま、こんなものを上げてすいません(平謝)。筝曲部という

ものが今まで無い学校ばかりだったので、いまいち掴めてません。(爆)あと、全員を出す

となると、どうにも軽やかに話が進まなくて…。色々了承ください…。苦情大覚悟。

 

 2003・5・5 月堂 亜泉 捧

 

 

 

 

 

 

 

 

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