たまに見る夢…。

 

 

昔の記憶…と嫌な記憶。

 

兄貴を守るために対抗していた叔父・叔母の記憶。

 

 

忘れたくても忘れられない…

 

忘れようとするともうないはずの傷が痛む。

 

虐待されてたとも自分のプライドが許さず誰にも言えずに続いた…

 

 

兄貴が学校の寮・恋人の家にと住む場所が変わっていくのにホッとしていた……

もう狙われない…狙われるのは俺だけ…

 

 

 

 

 

痛い…。

 

 

 

 

 

まだ痛む…。

 

 

もう耐えなくていいのに何で俺は耐えてるんだろう……わからない…。

部屋・家を与えられず部屋は納屋…何かあれば傷をつけられる……

 

 

なんで俺はまだ耐えてるんだろう…

 

 

 

 

 

 

 

―ごめんね…海斗……守れてないよね…―

 

 

 

 

 

 

 

 

誰かの謝る声…俺の中から響いてくる声…

 

誰だかわからない…。

わからないけど謝らなくてもいい。すべては俺の問題だから…

 

 

 

 

 

「…と。…か……と」

 

 

 

誰かの声が聞こえる…暖かくて優しくて…。

 

暗闇の中の俺に光を照らしてくれる…そうこれは…

 

「か…と。…いと…。海斗ってばっ!!」

 

声は次第に大きくなり俺の夢を壊すかのように体を揺すられていた…

 

「ん…!!はぁっ!?……こ、ここは……?」

 

大きな部屋…そっか…俺はあの家から出れたんだ……。

 

あの家を自らでなかった理由…

きっとどこかで期待していた……“誰かが助けてくれる”って…。

 

本来なら思わない事を心のどこかで思っていた…。

 

 

それが叶ったんだ……

 

 

俺の中のもう一人の俺が心配そうに声をかけている…。

 

 

起こしてくれたこいつもうなされてたからと心配してくれていた

 

 

まだ夢を完全に見なくなったとは言えないけど…これだけは言える……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『幸せ』だと…。

 

 

 

 

 

 

 

 

だから今日も幸せに過ごせるように救ってくれた相手に笑顔で言う…

 

「おはよう」

 

と…

 

 

 

 

END

 

 

 

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