オレが落ち込んでるとき、必ず君は
嫌な事あった?
って聞いてくる。
いつも不思議だった。
何で分かるんだろうって。
そしたら、答えはすごく簡単で、
すぐそこにあったんだ。
「うーん、いい天気!こういう日は昼寝するに限るにゃー。」
ごろりと寝転がると、
「こらぁーっ!菊丸英二!!」
「うわあぁっ!ははいっ!」
声に驚き、条件反射で慌てて返事をする。
にゃ?
返事がないからおかしいなって思うと、
「っくく、あはははは!」
「ちゃん!!もー、おどろいたにゃー。」
オレを見下ろして笑うのは、僕と同じく青学3年、ちゃん。
ちゃんは瞳の端に涙まで浮かべて、
「あはは、ごめんね。」
「ところで、どうしたの?こんなトコにいるってことは、さぼり?」
口を尖らせ、胸の前で×を作ってみせる。
「ぶぶー。菊ちゃん探しにきたのよ。もう六限終わったし、手塚君が呼んできてくれ
って言ったから。」
男子テニス部マネージャーを務めてくれているから、
オレを探しに来てくれたんだろう。
そう思ったら、なんか…。
もやもやした気分になった。
「そっ、か。」
「どうかしたの?嫌な事あった?」
「え?」
自分としては全然いつも通りで、暗くなってる感じじゃなかったのに、
ちゃんはそんな事を聞いてきた。
「大丈夫☆心配にゃいのだ!」
「本当に?」
「ホントだってば!ホラっ!」
オレは自分のほっぺたをむにーっとのばしてやる。
「ぶっ、すっごい変な顔!!あはははっ!」
「ねーっ。平気でしょ?」
「…でも。」
「大丈夫!ちゃんの笑顔見てたら、何か元気でたにゃ☆あっ!早く戻らないと
手塚に走らされる!行こう!」
オレはちゃんの手を取って走り出した。
何でだろ?
いつも手を繋ぐなんてよくやることなのに、ドキドキしてる。
「遅いっ!!菊丸はグラウンド20周!」
うあーっ。やっぱりいいぃー。
走るっきゃないんだけどね。
「菊ちゃーん、頑張ってねー!!」
ちゃんの応援が聞こえる。
よぉぉっし!頑張るぞっ!!
とはいえ、気力ではどうにもならないこともあるわけで、20周走った後はさすがに
疲れたんだけどさ。
「お疲れ様〜。スポーツドリンクだよ。」
「サンキュー☆」
ふと、手の触れ合う瞬間。
ドキッ、と心臓がなるのが分かった。
もうオレ、分かっちゃってるんだよな、心の底では。
オレは、ちゃんが大好きだって事。
だからね、言っちゃおうと思うんだ。
「ちゃん、今度の日曜デートしよっ?」
「えっ?」
「いいじゃん!ね!!待ち合わせはね…。」
自転車を駆って、君の元へ行くよ。
大好きな君の元へ。
ちょっと待ち合わせには早くても、
君の事を想ってさえいれば、辛くとも何ともないもんね!
お日様みたいに暖かくて、
空みたいに広い心を持ってて、
何よりも、いつもと変わらない日常に、そっといてくれる。
「菊ちゃん!」
大好きだよ、。
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後足掻き
はい、殴らないでください。蹴らないでください。轢かないでください。
随分昔のものをUPしやがったです、私…。何故かって言うと、仕上げるのを忘れた
からなんですね(いっぺん死んで来い)だからどうにも焦って仕上げた感が…(汗汗)
スランプ、まだ続いてるのかしら…。いや、スランプのせいにしないようにしよう。
修行…修行。
2002・12・30 月堂 亜泉 捧
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