いまいち分からない。

やっぱり男の子と女の子じゃ考え方が違うんだろうけど。

 

私、どうしたらいいんだろう?

 

 

 

運命?のイタズラ。

〜分からない男の子心。〜

 

 

 

 

「楓ちゃん、あのお店のワンピース、可愛かったよねー。」

ちゃん、良く似合ってましたよ。」

「そお?じゃああのお店のにしちゃおうかなー。楓ちゃんはなんかいいの見つかった?」

「はい。2番目に行ったお店の、ハイネックとミニスカートの組み合わせの服とか…。」

「あー、うんうん!よく似合ってたもんね!!」

 

久し振りに女友達とショッピングだから、もう楽しくてしょうがない。

いつもは日曜でも部活があったりして、ろくにおしゃれなんて出来ないから

こういう時はめいいっぱいおしゃれして楽しむ。

でも今日は、ほんの少しだけ様子が違ってる。

 

弟に、友達の先輩(って言っても同じ歳だけど)が来てるから。

 

リョーマは今朝からなんだか様子が変で、はじめ君と仲がいいのか何なのか、

私から離れたところで話してるし。

あんまり大人びてる人って好きじゃないはずなんだけど…リョーマは。

 

はじめ君は何かと私に話しかけてきてくれる。

敬語だから他人行儀な感が抜けないんだけど。

それにしても楓ちゃんとどんな関係なんだろう?先輩後輩じゃなくて

恋人同士だったら、お邪魔しちゃ悪いよね…。

 

「楓ちゃん、ちょっと聞きたいんだけど。」

「何?」

「はじめ君と、お付き合いしてたりするの?」

「ええっ!?違います!」

「あ、そうなの?」

 

力いっぱい否定されちゃった。

じゃあやっぱり、単なる先輩後輩、なんだ。

ちょっとホッとしたな…。

なんでか分からないけど。

 

「んふっ。さんはそういう人、いないんですか?」

(いないという事はもうすでに調査済みですが。)

「まさか。私なんかにいるはずないじゃない?」

「んー、でもさんは綺麗ですから、もてたりするんじゃないですか?」

「綺麗だなんて、そんなお世辞言わなくてもいいのに。」

「いえいえ。お世辞なんかじゃないですよ。」

 

うっ…。

はじめ君の目って、すごく力があって…ふと気を緩めれば吸い込まれちゃいそう…。

 

「姉さん。」

 

ぐんっ、と髪の毛を引っ張られる。

 

「痛っ!ちょっと、何すんのよ、リョーマ!」

「別に。ゴミついてただけ。」

「あのねぇっ、ゴミついてるだけでそんなに強く引っ張ることないでしょ?抜けたら

 どうするの!」

「女ははげないらしいからいいんじゃない?」

「だからって私の髪の毛を無益に殺さないでよ。殺髪犯。」

「何それ。」

「ハムラビ法典適用するぞ。」

「まだ抜けてないって。」

 

ああ…アホくて不毛な喧嘩…。

でもいつもこんな風に言い合ってるから何だか安心する…ってのも変だけど。

 

 

 

 

(「楓くん、僕はさんを連れてお店まで行きますから、越前リョーマくんを

 よろしく頼みますよ。いいですか?」)

(「はい、分かりました、観月さん。」)

 

「そう言えばさん、先ほどの店が気に入ったといってましたよね?僕もその近くの店

 に気にいったものがあったので、良ければ一緒に行きましょうか?」

「あ、ホントに?じゃあ、行こう。」

「姉さ…。」

「リョーマはここで待ってて!すぐ買ってくるから!」

 

 

 

 

これが、私の運命を分かつ第1歩だったなんて、多分この場にいる全員、

気付かなかったはず。

 

 

 

 

 

 

 

 

気付いていたとしたら、微動だにしないあの青空だけ。

 

 

 

 

 

 

 

それくらい、いつもと変わらない、穏やかな日曜だったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

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後足掻き

少しだけ進展(汗)最初書き始めたときはすらすら書けてたのになぁ…。

でも何となく終わりが見えてきた気がする。5で完結できるかな、ひょっとしたら。

意外と楓ちゃんが暴れません。あれはヒロインの前でのみ適用なのかなぁ…?

まいっか(撲)もっと頑張ろう…。

 2003・3・22 月堂 亜泉 捧

 

 

 

 

 

 

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